節約の基本

パーキンソンの法則と承認欲求を知って支出を抑える

お金が減っていく2つの理由

本記事では、お金が減っていく以下の2つの理由について取り上げます。

  • 承認欲求
  • パーキンソンの法則

他にもお金が減っていく理由はたくさんありますが、本記事では承認欲求とパーキンソンの法則にフォーカスし、その実態を知ることで、支出を抑えることを目的としています。
お金が減っていく2つの理由と対策を知ることができれば、大幅に支出を減らすことを期待できます。

承認欲求とは

だれかに自慢して優越感を得たり、インスタグラムに写真を投稿して「いいね」をもらったり。
人は誰かに承認されたいという「承認欲求」があります。

もともと承認欲求は生きる上で必要な欲求でした。
群れで生活することが基盤だった古代の人間は、群れの中で認められないと生きていけませんでした。
群れ追い出されることは、「死」を意味しました。
群れから追い出されないようにするには、群れの中で「承認」を得ることが最低条件だったのです。

ただ、現代の経済社会では、承認欲求があることで、ブランドもので身を固めたり、家賃が高い家に住むことを選ぶ人がいます。

それ自体は決して悪いことではないですが、承認欲求には際限が無く、どこまでもお金を使いすぎてしまいます。

お金があまりないのに、ローンを組んで車を買ったりするのは、承認欲求によるものが多い傾向があります。
別にボロボロの中古車でも乗れますよね。
ただ、ボロボロの中古車に乗っているのはかっこわるいという理由で、高い車を買ったりします。

個人的には、ローンで車を買うよりも、一括で買える値段の中古車を買う方がいいと思っています。

承認欲求そのものは自分を前進させるためのエネルギーになりますが、その使い方を間違えるとお金を使いすぎてしまうことがあります。

承認欲求による買い物? 好きな買い物?

お金を使うときに自問してみてください。

これは、他人に自慢したいからなのか?
純粋に好きなものなのか?

他人に自慢したいというものであれば、そこにお金を使うには注意が必要です。
承認欲求は満たされることはなく、際限がなくお金を使い続けることになります。

例えば、タバコを1日に10箱吸う人はおそらくいないと思います。
多くても、3箱くらいまでじゃないでしょうか。
タバコのようなものには、上限があります。
ただ、人に自慢する物には上限がありません。
承認欲求で買い物をしてた場合、いい車を買ったとしても、友人がもっといい車を買って自慢されたら、その友人よりももっといい車が欲しくなります。
そうやってどんどん吊り上げていくと、自分の収入では買えないような物に手を出したり、借金をしてまで物を買うような「買い物依存症」になってしまう危険があります。

承認欲求ではなく、単純に好きで買う。
ジムニーが好きで、ジムニーを買う。
純粋に好きで買う、という感覚であれば、他の人がいい車を買ったとしても、自分のジムニーが1番好き、という気持ちはそう簡単に揺らぎません。

フィギュアをコレクションでたくさん買っていくという人がいると思いますが、好きな買い物で趣味ということであれば、賛成です。

他人に自慢しない買い物は、自分の中だけで完結できるものなので、自制がしやすいからです。
承認欲求で買い物をするとなると、承認欲求は他人からしか得ることができないので、自分でコントロールすることが難しくなります。

承認欲求への対策は?

  • お金を使うときに、承認欲求によるものかを考えること
  • 承認欲求が満たされる代替行動をとること(仕事で成果をあげるなど)
  • お金を管理すること

これらが効果的だと思います。
最も効果的な方法は、お金を管理することです。
これは、次で述べる「パーキンソンの法則」の対策にもなるので、必ず実施するようにしましょう。

また、人間は承認されたい生き物ですので、他人から承認されるような行動をとることも効果的です。
仕事で成果をあげたり、ボランティアをしたり。
承認をされるような行動をとることで、お金を使わずに承認を得ることを目指すことも効果的です。
ただ、仕事を頑張りすぎて体調を悪くしないように。

パーキンソンの法則を知る

パーキンソンの法則とは、C.N.パーキンソンが提唱した法則です。

  • 第一法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
  • 第二法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

お金の節約において、特に重要なのは第二法則です。
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
パーキンソンの法則によると、収入と比例して支出も増えてしまい、収入のほとんどを使ってしまうことになります。

収入が多くてもお金がたまらない理由は、このパーキンソンの法則にあるということです。
節約を意識していたとしても、支出が増えてしまうのはある意味当然のことと言えます。

パーキンソンの法則への対策は?

  • パーキンソンの法則を知っておくこと
  • お金を管理すること
  • 貯金分を先に避けておくこと

などです。
パーキンソンの法則を知っておくだけで、収入が増えたときに「支出も増えないよう気をつけないとな」「収入が増えたけど、浮かれて買い物をしないようにしよう」
と、考えることができるので、知るだけもちがいます。

また、お金を管理すること、貯金分を先に避けておくことで、パーキンソンの法則に対抗することもできます。

例えば収入が20万円だったとして、残った分を貯金に回そうとしても、給料日前はお金がほとんどのこりません。
そうではなく、給料日に2万円を別口座に移すなどして、先に避けてしまうことです。
そうすれば、毎月2万円の貯金をすることができ、1年で24万円貯めることができます。

収入が増えたとしても、貯金額を増やして、生活費を上げなければ支出が増えることはありません。

このように先に避けておくことが重要です。
ただ、避けたお金に手をつけてしまうと意味がないので、分けたお金を使ってしまいそうな人は強制的に引き出せなくするというのも一つです。
強制力があるものとして

  • 定期預金を利用する
  • 国債を買う
  • 投資信託を買う
  • IDeCoを利用する

などがありますが、自分がどんな目的でお金を貯めたいかによって選ぶといいと思います。

【まとめ】お金を増やすには、お金が減る理由を考えて管理する

パーキンソンの法則と承認欲求を踏まえて、自分の欲望をコントロールしていく必要があります。
パーキンソンの法則の対処は、

  • パーキンソンの法則を知ること
  • お金を管理すること
  • 貯金分を先に避けておくこと

以上ができれば、パーキンソンの法則にも打ち勝つことができると思います。

承認欲求への対処法は、

  • お金を使うときに、承認欲求によるものかを考えること
  • 承認欲求が満たされる代替行動をとること(仕事で成果をあげるなど)
  • お金を管理すること

どちらにも当てはまることですが、支出を増やさないためには、お金を管理することが鉄則となります。
お金を管理して、無駄に支出をすることがなければ、自然とお金は貯まっていきます。
ただ、お金を貯めるには時間がかかりますが、あせらないこと。

焦ってリスクの高い投資商品を買ったりしないようにしましょう。

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