メンタルケアの重要性
イライラしていると、衝動買いをしてしまったり、つい買わなくてもいいものを買ってしまうことがあります。
仕事で上司に怒られて、帰宅途中でやけ食いしてしまう。
恋人にフラれて、やけ酒を飲む。
生きているといろいろなことがあり、心が沈んだり上がったりします。
これは当たり前の話ですが、自分のメンタルをコントロールできない人がほとんど。
いや、そもそも完璧にコントロールできる人なんていません。
どれだけ訓練を積んだ「僧侶」であったとして、完璧にコントロールできる人などいないのです。
ただ、メンタルが不安定だと生きていく上で、マイナス面が多くなってしまうことも事実です。
ちょっとしたことで、やけ酒をしてお金をすっ飛ばしたり、人に当たって人間関係を失ったり。
メンタルケアは節約をする上で、かなり重要なことですが、メンタルケアは節約だけでなく幸福感を高めてくれるので、やらない理由はありません。
そして、自分の人生を好転させてくれる最良の方法です。
交感神経と副交感神経
なにやら難しめの言葉ですが、交感神経は興奮するときに活性化する自律神経で、副交感神経は安らぐときに活性化する自律神経です。
交換神経 = 興奮
副交感神経 = やすらぎ
みたいなイメージでいいと思います。
どちらも必要な自律神経ですが、仕事やスポーツに集中するときは交感神経が優位になり、寝るときは副交感神経が優位になります。
現代社会では、スマートフォンやカラオケやなど交感神経が優位になりやすいものが多く、興奮状態が続きすぎることが多いため、何もしていなくても疲れてしまう、といった状況が問題になっています。
なにごともバランスが大切ですので、興奮によるストレス発散もいいですが、リラックスによるメンタルケアも大切にしていくとなおいいでしょう。
お金をかけないメンタルケアの方法
睡眠
超基本ですが、睡眠というのは人類において最高のメンタルケア方法です。
メンタルケアと考えると、ストレス発散のためにカラオケに行くなどの娯楽を思い浮かべる方も多いかと思いますが、睡眠に勝るメンタルケア方法はないと思います。
寝ていない人などこの世にいないとは思いますが、私が言いたいのは、睡眠の質や時間をしっかりと確保することの重要性です。
睡眠には自律神経をやホルモンバランスを整えてくれる働きがあり、メンタルケアに直結します。
忙しくてしっかりと睡眠時間が取れないという人や、寝ても疲れがとれない、と感じる方は以下の方法をまずは試してください。
- 寝る3時間前からは何も食べない
- お酒は適量で止めておく
- 寝る前にラベンダーオイルなど、リラックス作用のあるアロマオイルの香りを嗅ぐ(デュフューザーなどがあるといいです)
- 寝る前に瞑想をする
- 目覚まし時計ではなく、光で起きる(寝る前にカーテンを開けておき、日の出によって明るくなって目が覚めるようにしておく)
睡眠について具体的なことを知りたい方は「眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話」という本を読んでみるといいと思います。
運動をする
「脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方」
によると運動は不安やうつを軽減する効果があるとのこと。
また、運動による適度なストレスが、ストレス耐性を高めること研究でわかっているそうです。
運動は身体の健康を高めるだけでなく、精神の安定、メンタルケアにも繋がります。
ランニングをするだけであれば、特にお金をかける必要もなく、今日から0円で始めることができます。
「脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方」で推奨されているのは中強度の運動(ジョギング)45分〜1時間、週6日実施することを推奨しています。
もちろんいきなり、これをやり始めるのは大変だと思うので、まずは時間を短くしたり、ウォーキングから初めてみるなど、小さいステップから始めてみるのがいいと思います。
私も、朝ジョギングをやり始めましたが、1日15分ほどが限界なので、無理をせずに1日15分を続けています。
それが続けられるようになったら、時間を伸ばしていこうと思っています。
デジタルデバイスを使わない時間を作る
スマートフォンやタブレットなどは、「超常刺激」と言われています。
超常刺激とは、本来自然界には存在しない人工的な刺激のことで、ジャンクフードやパチンコなども超常刺激に相当します。
超常刺激に触れている時間が長すぎると、興奮状態が続きすぎてしまうため、「なんか疲れるな」という状況になってしまいます。
スマートフォンを使わない時間を作るだけでもメンタルケアに繋がるので、スマホを使う時間を意図的に減らしてみましょう。
iPhoneなら「スクリーンタイム」、Androidなら「Digital Wellbeing」を使用して、スマホの使用時間を管理するといいです。
デジタルデトックスについて詳しく知りたい方は、「デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する」という本を読んでみるといいです。
瞑想
瞑想はすでにスピリチュアルなものではありません。
瞑想の効果というのは、科学的に証明されています。
Apple創設者のスティーブ・ジョブズやMicrosoft創設者のビル・ゲイツも日常に瞑想を取り入れていて、他にも多くの著名人が日常に瞑想を取り入れていることで、瞑想が大きく話題になった時期がありました。
瞑想はメンタルケアができるだけでなく、パフォーマンスを高めてくれるので、仕事をする上でも役立ちます。
効果を実感するまでは時間がかかりますが、まずは毎日少しずつ取り組んで習慣化させることが大切です。
瞑想について知りたい方は、「頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる」という本を読んでみるといいと思います。
ビル・ゲイツもこの本を読んで瞑想にハマったそうです。
紙に書く
「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」という本が一時期流行ったかと思いますが、これはかなりいいと思います。
私もこれを実践していて、なにかモヤモヤと考えてしまう時には特に効果を発揮します。
メンタルケアの本として紹介されているわけではないですが、この方法によってスッキリした経験が何度もあり、私の人生を救ってくれた本です。
頭の中だけで考えるよりも、紙に書き出した方が思考をまとめやすく、気分がスッキリするのでぜひやってみていただきたいです。
具体的な方法は本を読んでみるといいですが、要点をまとめると以下です。
- A4用紙を横にする
- 上にテーマと日付を書く
- 箇条書きでテーマに対する、解決法や答えを書いていく
- 1分で全て書き切り、1分で必ず止める
- iPadなどのデジタルは使わない
自然を感じる
植物には副交感神経を活性化する機能があると言われています。
副交感神経は気持ちが穏やかなときに活性化する自律神経で、疲れを回復する作用があります。
植物に触れたり眺めたり。
偽物の自然でも少なからず効果があるようで、自然音を聞くことや自然画像を見るのも効果的なようです。
好きなことをする
当たり前ですが、自分の好きなことをするというのはストレスの発散になります。
ただ、他の方法をおろそかにしていいというわけではありません。
例えば、ゲームが好きだからといって、睡眠時間を削ってゲームをしたりするのは帰って逆効果ですし、お酒を大量に飲みすぎたりすると、睡眠の質にも悪影響です。
好きなことをするというのは重要なことですが、他のメンタルケアに影響が及ばないように心がけることが望ましいです。
ただ、つまらないことばかりやるのも嫌になってくるので、好きなことを徹底的やる時間を作るようにするといいと思います。
【まとめ】メンタルケアが長い目で節約になる
なかなか見えにくい部分なので、後回しにしがちですが、自分のメンタルをケアすることが、長い目で見たときに節約につながります。
メンタルケアがうまくできていると、人生が充実している感覚が持てるので、節約だけでなく自分の幸福にもつながります。
また、先に挙げた通り、メンタルケアは簡単にできる上お金がかからないことがほとんどですので、すぐにでもできます。
今日から実施してみてください。
私は夜10時半に瞑想をして眠り、朝6時起き、川沿いの自然の中でジョギングをし、野菜と鶏むね肉が入った味噌汁とヨーグルト、バナナ、素焼きナッツを食べます。
日中は仕事をし、夜は好きな小説を読みます。
今回あげたメンタルケアの方法を毎日実施していて、気分が落ち込むことはあまり無いです。(雨の日はジョギングをサボっていいことにしています。あとたまに寝坊します)
新しいことを始めるのは、なかなかやる気が起きない上、やり始めても続かないことが多いです。
ですので、まずは何か一つを少しだけやってみることです。
運動を取り入れるのであれば、いきなり1時間走ろうとするのではなく、1分とか5分だけでも走ってみるとか、ウォーキングから始めてみるなどの小さいことから始めるのがいいと思います。
まずはどんなことでも小さなことから始め、すぐに効果が現れなくても、黙って続けることが大切です。
続けることで徐々にメンタルが安定していき、ストレスによる買い物ややけ食いも落ち着いていけば今後の節約にも繋がっていきます。